調査報告:ペングアート
調査実施日時
2024年3月4日(月)14:00〜15:00
調査先情報
名称:ペングアート
住所:〒062-0002 札幌市豊平区美園2条5丁目4-6
ホームページ:www.peng.co.jp
調査参加者
大石尚子(龍谷大学)
概要
・会社概要
2003年から札幌で障害児通所支援事業所を経営。2011年に法人化。児童デイサービスとして、アートを通じて障害のある子どもたちの表現力を引き出し、作品制作をサポートしている。作品は展覧会で発表したり、舞台美術などに活用。事業収入の大部分を公的支援に頼っているが、作品の販売など収益事業の拡大も目指している。
現在は2箇所で事業を実施している。小学生から高校生までの約100名が利用している。
スタッフは常勤8名、非常勤が12名 臨床心理士や、心理学部の学生もアルバイトに来ている。
・起業の経緯
元々は、社会福祉士で発達障害の子どもたちのケアをする中で、絵を描くことの効果を実感していた。また、障がい者を子どもにもつ親を支援したいと考えるようになり、大学に入り直し油絵を学んだ。そこから、ペン具という手法を自ら編み出し、個人事業主として自宅の一室を開放して事業を始めた。
事業を継続したいという思いから、制度改革のタイミングで法人化した。
それまでは、自分自身が全てをこなしていたが、法人化を機に、マネジメントを考えるようになった。
・事業内容
ぺんぐアートのガイド書を発行している
放課後、来所した子どもたちは、スタッフに付き添われて、まず手を洗ったり、単純な繰り返し作業をして心を落ち着かせる。準備が終わったら、思い思いの道具や絵の具を使ってアート作品を作る。
お互いが顔を合わせないような工夫をしている。机の高さを変えたり、仕切りを作って、目線が同じにならないようにしている。
親は、自分の子どもがアート作品を作れることに感動する。子どもが社会的な存在として輝くためのツールとして、ぺんぐアートを捉えており、社会で輝いてもらうためのお手伝いをしているという感覚。
札幌市のまちづくりとも連携しており、街中のトンネルや工事現場の壁を飾っている。
コンビニのエコバックのデザインをぺんぐアートで手がけるなど、大企業とのコラボも行なっている。
・課題
アート作品での収益が少ない。
備考
www.peng.co.jp
http://www.tortue-med.jp/pengu