調査報告:株式会社 エーゼログループ

調査実施日時

2024年3月12日(火)11:00〜16:00

調査先情報

名称:株式会社 エーゼログループ

住所:岡山県英田郡西粟倉村大字長尾461番地1

ホームページ:https://a-zero.group/

調査参加者

畑中(琉球大学)

概要

◆人口1400人の「奇跡の村」、ローカルベンチャーの聖地(西粟倉村の概要)
人口: 1,333人 / 601世帯(2024年3月31日現在)【人口の約15%は移住者】
面積:57.97㎢ (93%が森林、うち84%が人工林のスギ・ヒノキ)
高齢化率: 37.2 %(2023年3月現在)、産業: 林業(スギ、ヒノキ)
歴史:2004年、市町村合併せず、村が自主自立の道を選択→2006年、移住起業支援事業(ローカルベンチャー育成事業)開始→2008年、「百年の森林構想」で林業の6次産業化を掲げる→2009年、林業6次産業化の起点(原木の製材・加工、流通)となる「西粟倉森の学校(現・エーゼログループ)」設立→2015年、エーゼロ株式会社に社名変更、村で起業する人材を発掘・育成する支援プログラム「西粟倉ローカルベンチャースクール」を開講→2023年エーゼログループ設立

◆株式会社エーゼログループの概要
設立:2009年10月1日、売り上げ:約10億円、スタッフ:161名
主要施設:西粟倉森の学校(木材加工場)、BASE101%-NISHIAWAKURA-(レストラン・直売所)、旧影石小学校(指定管理)、amoca(ローカルベンチャーインキュベーションセンター)、ゆうゆうハウス(高齢者生活支援センター)、ひだまり(小規模多機能ホーム)

◆「未来の里山」の実現に向け3領域で多角的に事業を展開
自然資本領域…木材事業、養鰻事業、いちご農園、レストラン事業、ジビエ事業(以上、西粟倉村森の学校)、養蜂事業(Reml Behn)
社会関係資本領域…ふるさと納税関連事業(村委託)、関係人口創出業、企業研修事業、建築・不動産事業、高齢者福祉事業(株式会社ネ)
経済資本領域…ローカルベンチャー育成事業

◆「ローカルベンチャー育成事業」
2006年に始まったローカルベンチャー育成により52件の事業が生まれ、現在は78事業、20億円の売り上げに成長している。
地域外から起業型の人材を募り、育成することで、地域内に新規創業を増やすことを目的に、2016年~2020年の5年間村が第1期地方創生推進交付金を活用し「ローカルベンチャー育成事業」を実施。エーゼログループが事務局を担当。
① 起業家発掘、事業創出、事業成長に関する支援
・「ローカルベンチャースクール」…移住×起業を促進するためのスクールプログラム(村では2020年に終了し、新たにTAKIBIプログラムを実施)
・「TAKIBIプログラム」…村で抽出された地域の事業テーマにプレーヤーを募集する起業プログラム
② 情報発信(「Through Me」「あつまのおと」)、起業を目指す新規事業の支援・コーディネート
③ 地域おこし協力隊の研修の実施(~2022年) ※村では地域おこし協力隊51名を活用

備考

㈱エーゼログループ https://a-zero.group/
西粟倉村 https://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/